あらすじ
六年生の朝倉航は、町の道をほとんど頭に入れている地図好きの少年。三年前、兄が異常道路の事故で消えてから、「正しい道を選べば、大切なものを失わない」と信じている。幼なじみの空野ミナトは、地図を見ないのになぜか迷わない。
ある朝、通学路に地図にない坂が現れ、二人は本来つながらない学校や町の場所が入り乱れる異常道路へ迷い込む。二人でいくつもの異常を切り抜けるうち、航はミナトだけが地図にない道を感じ取れることに気づく。やがて大規模な異常の中でミナトが航を救ったとき、その瞳に、地図士が危険視する存在「ミチハグレ」と同じ線の模様が浮かぶ。その模様は、兄が消えた現場写真にも残っていた。
航はミナトを恐れ、二人は離れてしまう。そんな航に、叔父の宗一郎は、行き先までに必要な道を選び、不要な分岐を閉じる試作コンパスを渡す。航はそれを使って異常道路を処理するが、やがて人々の思い出や小さな寄り道まで「不要」として消えていく。さらに、三年前に兄がミナトを人間の町へ帰した際の「帰り道」の一部が、ミナトの中に残っていると分かる。兄を閉じ込めた直接の原因も、ミチハグレではなく、危険な道を閉じようとした宗一郎の実験だった。
思い出の道まで消されそうになったとき、航は「ぼくには必要だよ」と試作コンパスを壊す。ミナトが拾っていた航の半分と、自分が持っていた半分の方位磁針を合わせると、針は北ではなく兄のいる方向を指す。二人は地図のどこにもない町へ入り、航の地図の知識とミナトの感覚を合わせて兄を見つけ出す。兄は二人だけで帰るよう促すが、航は兄を置いていく道を選ばず、三人で帰還する。帰還した航は地図を捨てない。ただ、地図にないものを先に切り捨てず、自分で進む道を選ぶようになる。
この作品は、生成AI(ChatGPT/Claude)を、アイデア整理、構成上の論点整理、誤字脱字・表現の確認、批評の補助に使用しています。