あらすじ

人間そっくりのAIパートナーが、8,000円で借りられるようになった。 最初に仕事を失ったのは、身体を売っていた女だった。 やがて風俗店から客が消え、男たちは恋愛や結婚を急がなくなった。 婚活市場では女性が余り始め、結婚相談所は「結婚しない共同育児」を提案する。 そして出生数の減少に危機感を抱いた政治は、家族制度そのものを作り替えていく。 誰かが悪意を持って社会を壊したわけではない。 企業は利益を求めた。 消費者は便利なものを選んだ。 政治家は人口減少を止めようとした。 人々は、自分にとって合理的な選択をした。 その結果、人間でなければならない理由は、少しずつ失われていった。 性欲を満たすためでもない。 話し相手になるためでもない。 恋人になるためでもない。 結婚するためでもない。 それでも最後まで、人間にしかできないことが残っていた。 高性能AIドールの普及から始まる、近未来オムニバス・ホラー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品人間でなければならない理由