あらすじ
放課後、誰もいなくなった屋上で、僕は彼女と出会った。
教室ではあまり話さない二人。
けれど、五時十七分の屋上では、くだらない話をしたり、空を眺めたり、何も話さず隣にいたりした。
そんな時間が、ずっと続くと思っていた。
けれど夏の終わり、水野遥が転校することを知る。
「それまで、毎日来よう」
そうして交わした、ささやかな約束。
卒業でもない。
大きな事件が起きるわけでもない。
ただ、一人の少女がいなくなる。
それだけなのに、いつもの学校が少し違って見えた。
これは、二人が過ごした夏の終わりと、五時十七分に交わした約束の物語。