あらすじ

小学5年生の小野瀬タケトはNBA選手ケイ・スターの超高弾道3ポイントシュートに憧れていた。ある日、母の再婚により、家にやって来た青い瞳の同い年の義妹サラ。彼女と物置から発見したのは『Jay Starr 1946』と謎の数字『34-38-28』が刻まれた古いバスケットボールだった。その名前からジェイ・スターはケイのおじいさんなのではと盛り上がる。親友のコウタやユキも巻き込み、ボールのシークレット・コードの謎を解く冒険が始まる。最初はサラが発見した平和記念公園近くを示す「北緯説」に飛びつくが、タケトが父のパソコンで1946年当時はまだ公園が存在しなかったことを調べ、その説を覆す。真実を求め、タケトたちは当時を知る佐竹老人を訪ねる。そこで明かされたのは、米軍兵士ジェイと、心優しい日本人女性ハナの切ない恋の歴史だった。ジェイはあのバスケットボールにハナとの出会いの記念日や、ハナの誕生日や年齢を刻み込んでいたのだ。しかし、軍は軍規違反のスキャンダルを隠すため、ハナの事故死の責任をジェイに押し付け、アメリカに送り返す。最後に宮島に行きたかったというジェイの思いを受け継いだ四人は宮島へと旅立ち、ジェイとハナの生きた証を胸に深く刻み込む。タケトとサラは佐竹老人の証言とボールの写真をケイ・スターの公式連絡先へ送信する。しかし、返ってきたのは弁護士からの冷たい拒絶メールだった。打ちひしがれるタケトに、サラはタケトに近づきたくて必死だったと自分の秘めた思いを告白する。​二学期、ケイからのメールが届く。それは祖父の真実を教えてくれたことへの深い感謝だった。後日、学校に届いた段ボールからは、ケイ直筆のサインが入った新品のバスケットボールが二つ現れる。​夕暮れの庭に父が作ってくれたバスケ練習スペース。タケトはサラから受け取ったサインボールを夜空へ向けて押し出す。高く舞い上がったボールは美しい軌道を描き、リングへと吸い込まれていく。

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品僕とサラと秘密の暗号