あらすじ
廃業した結婚式場。十二人の遺体。
その中央で、ウェディングドレス姿の花房蜜花さんは、死者の顔に化粧をしていました。
ところが警察も世間も、彼女を連続殺人犯に囚われた「十三人目の被害者」と認定します。
蜜花さんは何度も説明します。
「化粧は私がやりました」
「別に助けを求めていません」
「鷹取さん、顔がよかったので」
しかし、正直に話せば話すほど、「それも心理的支配の影響ですね」と理解され、周囲はますます優しくなっていきます。
美貌、善意、被害者支援、そして顔のいい殺人鬼。
誰も話を聞いてくれないほど親切な社会で、自分の責任能力を認めてほしい女が奮闘するお話です。