あらすじ
私・森本 なぎさ。鶯岬小学校の五年二組。
みんなには、幼なじみって居る?
私にはね、ヘンなのが居る。
しかも二人。
あ、この人たち、双子ね。
双子の弟・市子 未比呂は、めっちゃイケメン。
真面目で、スポーツも勉強もできて、おまけに性格までやさしいの♪
彼はもちろん女子に大人気なんだけど、じつは男子にもモテモテ。
なにしろ未比呂は私より髪が長くて、ちょっと女の子みたいなルックスなんだ。
で、もう一人、兄の方・市子 弘美。
よく、ほら、『その人をひと言で言うと、どんな感じ?』とか聞いてくる人いるじゃん?
弘美はねぇ、そうだなぁ、ひと言で言うと……『人間のクズ』?
イケメンで、スポーツも勉強もできるんだけど、とにかくサイテーなの。
破れた生ゴミの袋からもれてくる、謎の汁みたいな性格。
そしてそんな私たち三人には――じつは、ちょっとした秘密がある。
それは私たち三人にしかできないことで……あ、いや、べつに弘美がいなくてもできるんだけど、それはちょっと可哀想だからそういう言い方はしてない。
弘美は、まぁ――おまけ? サブ? 足手まとい?
誰かのランドセルにぶら下がってる、端っこが欠けたキモいゆるキャラ・キーホルダーみたいなポジション?
まぁ、とにかく!
私たちには、秘密があるの!
それはね、亡くなった人とか、生きてる人とか、この世のものじゃない者と、コミュニケーションが取れる能力!
でもこの不思議な力、最近ちょっとまわりにバレはじめてる。
なんかメンドいことに巻き込まれはじめた私たちは、めっちゃ疲れてます。
あぁ、弘美以外ね。
あれは、疲れ知らずのバカだから。役立たずだから。オケラみたいなものだから。
放置で良し。
この物語は、そんな私たち三人組の、ちょっと不思議な物語なのです♪