あらすじ

あらすじ 小学六年生の若草ナズナは、ある日の帰り道、白い髪をした少年と出会う。少し目を逸らした隙に消えてしまったその子だったが、次の日に同じ場所で再び出会い、今度は逃さないと捕まえる。雨が降ってきたこともあり自宅に連れ帰ったナズナは、「何も覚えていない」という少年を話半分に聞きながら、白くて逃げ足が早いからという理由で彼を「シロネズミ」と呼び、仲良くゲームをしていた。しかし母親にはシロネズミが見えないことを知り、翌日、幼馴染の青林セリに相談する。放課後、空き教室で作戦会議をしていると、同級生の五業シルクも加わり、四人はシロネズミを成仏させる必要も、特別な作戦も必要ないと結論づける。 そんなある日、セリが誕生日を迎えた瞬間、シロネズミが見えなくなってしまう。いつか自分達も彼を見られなくなり、その時シロネズミがまた一人ぼっちになってしまうのではないか。そう考えた三人は、シロネズミの居場所を残すため、学校に七不思議を作り、後輩達へ彼の存在を伝えていくことを決意する。それぞれが面白く、怖く、少し変わった七不思議を考え、最後の一つには「放課後のシロネズミ」として彼自身を加える。 やがて卒業式の日を迎えた三人は、いつもの空き教室へ向かう。そこにはシロネズミからの卒業祝いが用意されていた。姿を見ることはできなくても、最後まで自分達と遊び、卒業を見守ってくれていたことを知ったナズナは、泣きながら笑い、いつかこの学校へ戻ってくることを決意する。 十数年後、決意通り新人教師として母校へ戻ったナズナは、生徒達から今も変わらず語り継がれる七不思議の話を聞き、頬を緩ませる。 放課後、かつてシロネズミと過ごした空き教室で、ナズナは誰もいない席へ向かって呟いた。 「ただいま、シロネズミ。また僕と遊ぼうよ、最後の最後まで」

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カクヨム
カクヨム2026/08/31
  • 現在の作品放課後のシロネズミ