あらすじ
角川つばさ文庫小説賞応募作品です。
2026/08/31完結・40字×30行換算67枚
*あらすじ(結末を含む)*
栗栖(クルス)マスタは、サンタを信じないキンヤとサンタを信じるヒメナのトラブルが起きた時、クリスマスター(クリスマスの専門家)として意見を求められた。このような苦労をプレゼントされるようになったのは数年前からで、だから冬は憂鬱だと思っている。
いよいよやってきたクリスマスイブ。ごちそうを食べて気分よく眠りにつき、朝が来ると、マスタが苦し紛れに頼んでいた広い部屋はプレゼントされていないし――街は大混乱!?
なんと、みんなのプレゼントがなくなっていたのだ!
その日のうちに、ある動画が投稿された。動画には、子どもにしか見えない黒ずくめのサンタクロースが普通のサンタをストーカーして、配ったプレゼントを奪う様子が映っていた。
クリスマスの夜。今度はちゃんとプレゼントが届いた!
けれど、まさかの誤配達祭り!? 交番には拾得物届け出のための行列ができる。
そんな大混乱の街を観察しに行ったマスタは、クラスメイトのレイと出会い、レイのもとにはネコが届いたことを知らされる。そして、レイには飼う余裕がないということも。
マスタはネコをどうするのか気になり、翌日もレイとネコに会いに行く。すると、レイは親に指示されネコを捨ててきた、と泣きだした。
ふたりでネコのもとへと急ぐと、まだそこにいた! 安堵し、今後について考えていると、ヒメナがキャットフードを手にやってきた。なんでも、捨てネコに気付いて拾いに来たらしい。
ヒメナに誘われ、ネコ(マイと名付けた)と共にヒメナの家にお邪魔する。それから、マイと遊ぶために、幾度かヒメナの家にお邪魔するようになった。
年が明けるという時、空から聞きなれない音が聞こえた。それはサンタが七福神と共に宝船に乗ってやってきて、改めてプレゼントを配ることを知らせる音だった。
年と共に変わった生活。マスタは今年の苦労を少し楽しみにしながら、遊びに行けるようになった部屋――ヒメナの家へと駆けだす。