あらすじ
病気で死んだ橘 愛麗は異世界に転生した。
そこは魔力の有無がすべてを決める世界だった。
辺境伯家の次女アイラ・シトラス(9歳)は、魔力を持たずに生まれた。この世界では魔力ゼロは無能者。それでもアイラは楽しく毎日を過ごす。
ある日、彼女は何者かに誘拐される。
しかし、窮地に陥ったそのとき、9歳の誕生日に父親からプレゼントされた指輪がアイラの中に眠っていた未知の力を目覚めさせた。
念視、念動力、未来視――これは魔法ではない。
魔力ゼロの少女が手にしたのは、この世界の理から外れた”桁外れの力”だった。
――これはもう、魔力が無いなんて、なんのハンデにもならない。
誘拐事件をきっかけに、辺境伯令嬢のアイラは、仲間と出会い、共に数々の事件へ巻き込まれていく。
魔獣の暴走、失われた女神の神殿、聖域のダンジョン化。
「――ダンジョン攻略はファンタジーの王道よ!」
冒険を夢見ながら難題を次々と攻略していくアイラたち。
だが、女神を信奉する神殿と王国を巻き込む巨大な陰謀が静かに動き始めていた。神話が、運命が、アイラを絡めとっていく。やがてアイラは、人々から“救国の聖女”と呼ばれる存在へと祭り上げられていく。
「――私はただ、生きたいように生きる。聖女なんて知らないわよ」
これは、魔力ゼロの少女が“超能力”という異質な力で世界の真実に触れ、知らぬ間に歴史の中心へと立たされていく物語です。