あらすじ
……え。なん……だ? どうなって……いる。暗い……。家……じゃないな。夢……か? いや、今、目を覚ましたはずだ……。外……なのか? いったい……いったいどういうことだ。な、なぜこんなに暗いんだ。な、何も……何も見えない。
目を開けているのか閉じているのか、一瞬それすらわからなくなったほど、目の前は完全な暗闇に覆われていた。
どこかに閉じ込められたのだろうか――そう思ったおれは、慌てて体を起こそうとした。だが、できなかった。手足の感覚がなく、視線がまったく動かなかった。力を込めているつもりだが、本当にできているのかすら判別できなかった。
な、なぜだ……どうして体が動かないんだ。金縛りというやつだろうか。それに妙だ。匂いも温度も感じられない。ただ、胸のあたりが冷えていく感覚だけがあった。