あらすじ
過労死した会社員・蓮は、死後に出会った神から「一つだけ願いを叶える」と告げられた。
彼が望んだのは、富でも才能でも最強の力でもない。
「もう二度と、睡眠時間に困らない人生が欲しいです」
剣と魔法の世界へレン・アーデルとして転生した彼が授かったのは、眠っている間だけ夢の時間が無限に引き延ばされる能力《夢界無限睡眠》。
最高の能力を手に入れた――はずだった。
夢の中で待っていたのは、剣神、大賢者、魔王、聖女をはじめとする歴代最強の師匠たち。現実では一晩でも、夢の中では数百年、数千年。寝るたびに理不尽な修行を課されたレンは、十六歳になる頃には全能力値が上限へ達していた。
「これで、誰にも邪魔されず二度寝できる」
ところが現実では、昼寝を邪魔する魔物、王都を襲う大災害、復活する古代兵器、魔族との戦争、さらには神々の陰謀まで次々と動き始める。
英雄にも救世主にもなりたくないレンは、安眠を取り戻すため、あらゆる面倒事を最短で片付けていく。
世界を救いたいわけじゃない。ただ、明日も安心して眠りたい。
これは夢の中で数万年修行した最強の転生者が、最高の二度寝を手に入れるため、ついでに世界を平和にしてしまう物語。