あらすじ
追放された冒険者ノアのスキルは、《黄鉄鉱生成》。
金に似た石――愚者の金を生み出すだけの、価値のない外れ能力だと蔑まれていた。
偽金貨事件の疑いをかけられ、宿も仕事も仲間も失ったノア。
だが追放の直後、《黄鉄鉱生成》は思わぬ派生を見せる。
それは鉄を溶かす《硫酸生成》だった。
しかし強くなっても、世界は簡単には変わらない。
銀ではない毒として嫌われた水銀使いリュシカ。
色を失えば石ころになると値札を付けられた《紫水晶》の少女イリス。
偽物、毒、石ころ。
本物ではないと切り捨てられた三人は、新たな街で冒険者として生き直すことになる。
これは、値段でしか量られなかった者たちが、
危険な力と連携で自分の価値を掴み取っていく物語。