あらすじ
魔法の威力だけなら優秀。けれど、使える魔力があまりにも少ない。
母を楽にするため立派な魔法使いを目指す平民の少女リナは、魔法学園の進級試験に失敗する。二週間後の再試験にも落ちれば、退学すらあり得る。しかし、生まれつきの魔力量だけは、どれだけ努力しても増やせない。
追い詰められたリナが図書館の奥で見つけたのは、忘れ去られた召喚書と、小さな悪魔だった。
「対価があれば、契約できる」
七日分の休息。一週間の味覚。記憶。そして寿命。
差し出したものに応じて、悪魔は足りない魔力を与えてくれる。
最初は恐ろしかった契約も、使い方を覚えれば便利だった。寿命なら痛くない。味覚も失わない。眠ることだってできる。
魔力を買い、依頼をこなし、人を助け、リナは落ちこぼれから優秀な魔法使いへと成長していく。
やがて彼女は、さらに便利な方法を知ってしまう。
――対価を払うのは、自分でなくてもいい。
「私が助けるんだから、契約料はそっちが払ってね」
これは、母を楽にするため魔法使いを目指した善良な少女が、一つずつ合理的な契約を選び、やがて他人の寿命を“貯金”として扱うようになるまでの物語。
※全40話・完結まで予約投稿済みです。