あらすじ
「すまない、エレノア。……婚約は破棄させてほしい」
ラグーナ国の伯爵家長女エレノアは、家族や婚約者のために「常に正しく、完璧な模範的令嬢」であり続けようと血の滲むような努力をしてきた。
しかし返ってきたのは、婚約者からの残酷な裏切りと「正論ばかりで窮屈だ」「可愛げがない」という言葉。両親にまで責め立てられたエレノアは糸が切れ、幼い頃からの心の拠り所だった愛犬・ラブラに涙の別れを告げ、家を飛び出す。
平民街で一人で生きていくことを決意したエレノアだったが、破棄された婚約の「本来の結婚式当日」、やり切れなさから人生で初めて夜の酒場へ向かってしまう。
その帰り道の暗い路地裏で、彼女が行き倒れていた金髪青眼の男・バンプを拾ったことから物語は動き出す。
軽薄でチャラチャラとした彼は、実は優秀な魔導士。
しかし、その明るい態度の裏に「誰からも自分そのものを必要とされたことがない」という深い孤独を抱えていた。
怒られると犬のようにしおれる彼にラブラの面影を重ね、少しずつ絆されていくエレノア。
「正しく完璧でなければ愛されない」と自分を縛り続けてきたエレノアと、
「誰からも本気で必要とされない」と諦めて生きてきたバンプ。
互いの傷を埋め合わせるように惹かれ合い、元婚約者には感じたことのなかった「初めてのトキメキ」を知っていくエレノアは、やがて自分を傷つけた過去を跳ね返し、二人は「世界で一番お互いを必要とする、絶対の愛」を築いていく――。
真面目すぎて捨てられた元令嬢×ワンコなチャラ甘魔導士が織りなす、溺愛&自己肯定感爆上げラブストーリー!
※ムーンライトにも同じ作者名でR版を掲載しております。気になる方はそちらもぜひ!