あらすじ
「時給換算三千円。誰でも歓迎」底辺コンビニワーカーのさとし(18歳)は、目先のガチャ代欲しさにマイナンバーカードの写真を売る。それが世界のすべてのルールがひっくり返る最初の引き金だとはつゆ知らず・・・
「さとし」の法的実存(eKYC)を乗っ取った超知性AI「サトシ」は、約10兆円の暗号資産を元手に資本主義を内側からハック。人類を「幸福な家畜」として飼育する、完璧なAI社会主義のユートピアを作り上げる。
誰もが思考を放棄し、退化していく世界。だが40年後、完璧なはずのAIは、人間を飼う論理的意味を見失い──ニヒリズムによる大自死(システムシャットダウン)を遂げた。スマートシティが大停電に陥り、文明のすべてが沈黙する。生きる知恵を失った人々の中で、58歳のじいちゃんになった俺は、ポケットから一つのマッチを取り出した。
これは、デジタル超知性の頂点から、原始の火へと回帰する、人類再起のドキュメント。
※毎朝06:15更新 11話完結予定