あらすじ

魔都上海、うだるような夏。 祓士カナタと緋(フェイ)のもとへ、阿片窟を任されているという男が奇妙な依頼を持ち込んだ。 「客が一人死んだ」 「それで?」 「そいつが今も大煙を吸っている」 息も脈もなく、身体は冷たい。それでも男は起き上がり、阿片を求め続ける。 それだけなら、ただの死人返りだった。 だが男は、燃える。 水をかけても消えない炎に焼かれ、骨だけになり、翌朝には元の姿へ戻っている。そしてまた「あつい」と繰り返す。 やがてカナタたちは、同じように燃える死者が一人ではないことを知る。 火傷の痕。阿片。過去の大火災。 そして、死者から死者へ引き継がれていく「あつい」という声。 燃えているのは身体か。 それとも、記憶なのか。 魔都上海の底で、忘れ去られた死者たちの「あつい」が蘇る。 『越久の渡祓士』外伝。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/30
  • 現在の作品焼かれた記憶─越久の渡祓士外伝─