あらすじ
吉原で一番の売れっ子花魁は、17歳の美しい少年だった。
誰もが憧れる花魁として生きる少年・更紗は、閉ざされた吉原の中で初めて恋をする。
その相手は、更紗とは正反対の、決して器量がいいとは言えない顔に火傷の痕を残す、元遊女のでめ。
華やかな世界の裏側で過酷な運命を背負う彼にとって、でめと過ごす時間は、心をあたためてくれるかけがえのないものだった。
初めて知る恋の喜び。
けれど、そこは男と女の駆け引きが繰り広げられる吉原。
少年でありながら花魁として生きる更紗を待ち受けるものとは――。
閉ざされた世界で生きるからこそ突きつけられる、現実の冷たさ。
二人の想いは、吉原の塀の中で静かに揺れ動いていく――。
隔離された吉原の塀の中で紡がれる、儚く切ない恋愛歴史ファンタジー。
※ 本作は、江戸後期の吉原や当時の文化・風俗、史実を参考にした歴史ファンタジーです。時代背景を大切にしながら、一部に創作およびファンタジー要素を含みます。
※タイトル画はAI画像を使用しています。