あらすじ
「魔法の才能や、卓越した身体能力、特殊なスキルなど――」
「金は?」
「……え?」
「金だよ」
「神界の規則上、現金や財産を直接与えることは――」
「じゃあいらない」
主人公が愛するのは金と煙草と女とギャンブル。
そんな男が、ある日突然、女神によって異世界へと放り込まれた。
能力なし。
金なし。
戦闘経験なし。
そして転移先は――魔族軍の駐屯地。
武装した魔族兵に囲まれた男が、生き残るために選んだ方法はただ一つ。
「情報を提供しに来ました」
もちろん、そんな情報は持っていない。
嘘、交渉、情報操作、逃走、そして土下座。
使えるものは何でも使い、ただ生き残る。
世界を救う気など、最初からない。
「勝てない喧嘩はするな。儲かる喧嘩だけしろ」
これは、己の欲望のためなら手段を選ばないクズで外道な詐欺師が、本人の意思とは裏腹に、世界を動かしていく物語。
戦いません。働きません。騙しますが、何か?