あらすじ
世界の半分を滅ぼした元魔王。
現在の職業――セラピスト。
喜山アルカは、かつて異世界で「魔王」と呼ばれたエネルギーヴァンパイアだった。
血ではなく、人や生き物が持つ生命エネルギー――いわゆる「気」を糧とする彼は、ひょんなことから現代日本へやってきて、今では温浴施設『和風温泉・いー湯』のリラクゼーション店『らくになーる』で働いている。
お客様を揉みほぐし、ほんの少しだけエネルギーをいただく。
仕事が終われば猫カフェへ行き、大好きな猫たちに癒やされる。
かつての魔王とは思えないほど、慎ましく穏やかな毎日。
そんなある日、行きつけの猫カフェ『にゃあ庵』で、大学生の大山莉愛奈と出会う。
明るく優しい彼女には、本人も知らない少し変わった体質があった。
人に気を遣いすぎて、いつも疲れてしまう莉愛奈。
他者からエネルギーを吸いすぎないよう、自らを律して生きるアルカ。
与えすぎる彼女と、吸いすぎることを恐れる彼。
正反対なのに、不思議なほど相性のいい二人は、猫とマッサージと何気ない日常を通して、少しずつ距離を縮めていく。
これは、世界を滅ぼした元魔王が誰かを癒やしながら、自分自身も幸せになっていく物語。
現役セラピストの「エネルギーヴァンパイアがセラピストだったら面白いかも」という思いつきから生まれた、ほのぼの逆異世界ラブコメディ。