あらすじ
エリアーヌ・ブルディターリアは、生まれる前から王太子妃に内定していた。
水の都と呼ばれる国・ウンディーネ王国。第一王子が生まれた年に誕生した高位令嬢の中で、最も爵位が高いのがエリアーヌの生家・ブルディターリア公爵家だった。それが理由でエリアーヌの将来は生まれる前から決められていた。
第一王子…ベルナール・ウンディーネ・アズールの婚約者となるため、エリアーヌは幼い頃から王太子妃教育を受けていた。
誕生から17年の月日が経ち、王立学院に進学したふたりは2回生を迎えていた。そこでベルナールは恋に落ちる。…エリアーヌではない令嬢に。
ベルナールの想い人…ミレーユ・フェルメール侯爵令嬢は、ふたりの一学年下の生徒だった。彼の想いに触れ、彼女もまた、彼に想いを寄せる。ベルナールは正当な手順を踏み、婚約解消を願い出た。全て清算した後で、想いを告げたかったから。
議会で取り上げられ、議論を交わす。けれど最終的な可決の決定権はエリアーヌ・ブルディターリアが持っていた。何故なら、婚約が解消となれば彼女は処刑されるから。
そして、彼女は言った──
「婚約の解消、承知いたしますわ」