あらすじ
世界は、歩いている。
人々が暮らす巨大都市そのものが、大地を進み続ける世界。
都市ごとに異なるルール。都市ごとに異なる文化。
そして、都市の外には何があるのかさえ、誰も正しく知らない。
そんな世界を旅するのは、特級犯罪者として追われる男――ノア。
その隣にいるのは、人間とも獣ともつかない、不思議な姿をした相棒――ルゥ。
ノアには、失われた過去がある。
なぜ自分は特級犯罪者なのか。
なぜ「鍵師」と呼ばれているのか。
そして――
「ゼロ・デイ」と呼ばれる出来事は、一体何だったのか。
二人は都市から都市へ、大地を歩く巨大都市を巡る旅に出る。
笑ってはいけない街。他人の顔を見てはいけない街。
常識の通じない都市で出会う人々と事件。
旅をするほど、ノアの過去と、この世界の秘密は少しずつ繋がっていく。
そして、やがて彼は知ることになる。
自分が開けようとしている扉が、世界そのものに繋がっていることを。
――世界は、歩いている。
これは、失われた過去と「ゼロ・デイ」の真実を巡る、世界横断の旅の物語。