あらすじ
俺、月城祐也には誰にも言えない秘密がある。
――女子が怖い。
中学時代、初めてできた彼女との別れをきっかけに、異性から好意を向けられることが苦手になってしまった。
彼女は欲しい。
恋愛だってしてみたい。
なのに、いざ女の子から好意を向けられると逃げてしまう。
そんな矛盾を抱えたまま高校二年生になった俺の前に、一人の後輩が現れた。
「私、先輩のことが好きです」
突然の告白。
もちろん俺は逃げた。
「俺、彼女いるから」
……嘘だった。
当然、そんな嘘が通じるはずもなく――。
「じゃあ、その彼女さんに会わせてください」
追い詰められた俺が頼ったのは、家で待つ妹だった。
「……兄さん、頭大丈夫?」
こうして始まった、妹との偽装恋人生活。
しかし、それだけでは終わらなかった。
積極的に距離を縮めてくる後輩。
兄妹として過ごしてきたはずなのに、少しずつ変わっていく妹との関係。
そしてある日、俺の前に現れた――かつての彼女。
「久しぶり、祐也」
止まっていたはずの過去が、再び動き始める。
恋愛が怖い俺に迫ってくるのは、後輩、妹、そして元カノ。
三人の少女に振り回されながら、俺はもう一度、誰かを好きになることができるのか。
これは、恋愛恐怖症の高校生と、彼を取り巻く三人の少女が織りなす、ちょっと騒がしくて、少し切ない青春ラブコメディ。