あらすじ
帝国最強のS級冒険者パーティー〈黒狼〉。
剣士アレン。
魔術師エリシア。
聖女マリア。
斥候ガイ。
四人は十年間、帝国北部の国境を守り続けてきた。
魔物を討ち。
村を救い。
三度の大侵攻を食い止めた。
六年前から、北部の魔物による死者はゼロ。
だが。
民衆から英雄と呼ばれるようになった〈黒狼〉を、皇太子は危険視した。
罪状は――反逆。
財産没収。
冒険者資格剥奪。
国外追放。
「せいぜい隣国で日雇い仕事でも探すことだな」
すべてを失った四人は、荷物一つで帝国を出る。
ところが。
隣国との国境へたどり着いた彼らを待っていたのは、百人を超える王国騎士。
そして、王国宰相だった。
「ようこそ」
帝国では反逆者。
だが。
国境を一本越えれば――英雄だった。