あらすじ

若手建築家・市村遼のもとに舞い込んだのは、古い大きな松が残る土地に新築住宅を建てたいという依頼だった。 施主の夫は、駐車場を広く取るため松を伐採したいと言う。一方、妻はその木を残したいと願っていた。 限られた敷地、予算、生活動線、将来の維持費。 建築家は、美しさだけでは家をつくれない。 遼が出した答えは―― 「この松を切らない前提で、家を設計します」 一本の古木をめぐって、家族が本当に望んでいる暮らしが少しずつ見えてくる。 建築とは、建物をつくることなのか。 それとも、そこで生まれる未来の記憶まで設計することなのか。 建築士だった祖父の影を胸に、若き建築家が「人が帰りたくなる場所」をつくっていく職業ヒューマンドラマ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/30
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