あらすじ

乾国の辺境にある、豊かな田園の街――海稔郷。 その街を守る青界守の隊長・宋景玄は、七年前より前の記憶を失っていた。 彼にとって何より大切なのは、自分を救ってくれた少年宗主・静淵ただ一人。 その傍らで生き、守り続けることだけを願っていた。 そんな海稔郷へ、帝都から奇妙な視察団が訪れる。 幼い少女・天象录。 紅衣の男・墨魈。 そして、伝説の「雨師」と同じ呼雨の術を操る李子霊。 時を同じくして宋景玄の前に現れたのは、三つ編みの青年・小飛だった。 無鉄砲で、口が悪く、何かと宋景玄へ絡んでくる彼もまた、失踪した姉を追いながら、視察団の秘密へ近づいていた。 降り続ける雨。 街に刻まれる巨大な紋。 消えた者たちと、失われた記憶。 やがて海稔郷そのものを呑み込む異変の中で、宋景玄は否応なく自らの過去と向き合うことになる。 これは、誰か一人を何より大切にした男が、 いつしかその世界を広げていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/30
  • 現在の作品魂の監視者