あらすじ
世界にダンジョンが現れて、七年。
魔物を倒し、未知の資源を持ち帰る『探索者』という存在が当たり前になった現代で、天城ヒナタは一人の人間として暮らすことを決めた。
ただし、彼には普通の人間とは少し違う過去がある。
――かつて、この世界を創った神だった。
人間たちが挑むダンジョン攻略を、神としてずっと眺めてきたヒナタ。
しかし、いつしかそれにも飽きてしまった。
だったら、自分が人間になって遊んでみればいい。
そんな単純な理由から神を辞め、一人の人間として世界へ降りた。
世界を支配したいわけでもなければ、再び神として君臨したいわけでもない。
神として眺めるだけだった世界を、今度は自分自身で歩き、遊び、楽しんでみたい。
ただ、それだけだった。
だが――一つだけ、大きな問題がある。
彼の『普通』は、人類の常識から少しばかり外れている。
本人には、何かをしでかしているという自覚などない。
興味を持てばやってみる。面白そうなら試してみる。
ただ気の向くままに人間としての生活を楽しんでいるだけなのに、気がつけば周囲を巻き込み、事態はとんでもない方向へと広がっていく。
これは、創造神が、一人の人間として現代を楽しむ物語。
そして彼が気ままに人間生活を楽しむたび、なぜか周囲だけが大騒ぎになっていく物語である。