あらすじ
(あらすじ)
春野ひまりは、どこにでもいるごく普通の中学生。成績も運動神経も平凡で、目立つことが苦手な彼女には、学校で少し気になっている男の子がいた。
それは、成績優秀、スポーツ万能、誰にでも優しく、容姿も抜群。女子からは「学校の王子様」と呼ばれている同級生・桐生蓮。
当然、ひまりにとって蓮は遠い存在。自分とは住む世界が違うと思っていた。
ところがある日、ひょんなことから二人の距離が少しずつ近づいていく。
「ひまりと話してると、なんだか落ち着く」
そんな蓮の言葉に戸惑うひまり。なぜ学校中の女子から人気の彼が、自分なんかを気にかけてくれるのか分からない。
最初は「親切なだけ」と思っていた。しかし蓮は、ひまりの好きなものや苦手なことを覚えていたり、忘れ物を心配したり、困ったときには誰より早く助けてくれたりする。やがてひまりは、自分が蓮にとって特別な存在になっていることに気づき始める。
海への校外学習、放課後の勉強会、夏休みの学校行事――。たくさんの出来事を通して、二人は少しずつ互いの気持ちを確かめていく。
ひまりへの好意を隠さず伝える蓮に対し、恋愛事に鈍感なひまりも自分の恋心を次第に自覚していく。
そして、蓮は決して焦ることなく。
ひまりが自分で答えを出すまで、ずっと待ってくれていた。
そして終業式の日。
夕焼けの屋上で、ひまりは勇気を振り絞って蓮に想いを伝える。
「私、蓮くんが好きです」
蓮の答えは――。
「僕も、ひまりが大好き」
こうして、平凡な女の子と学校の王子様は恋人になる。
みんなの憧れである王子様が、ただ一人、大切にしたいと思った女の子。
普通の女の子だったひまりの日常は、もう以前とは少し違う。
みんなの「王子様」は、今日もひまりにだけ優しい。
これは、特別じゃない女の子が、誰よりも特別な存在になるまでを描いた、青春ラブストーリー。