あらすじ

勇者パーティを追放された剣士、カイル・レイフォード。 理由は単純だった。 彼の固有スキル《加速》が、 「少し速く動けるだけの外れスキル」だと思われていたからだ。 だが、パーティを離れたその日。 カイルは偶然出会った少女リーナに言われ、自分のスキル説明を初めてまともに確認する。 そこに書かれていたのは―― 《自身の時間倍率を変更する》 という、意味の分からない一文だった。 試しに二十倍まで加速してみた結果。 カイルは、音を置き去りにした。 「……これ、普通に人が死ぬな」 前世は日本の工学部を卒業したばかりの社会人。 音速。 衝撃波。 空気抵抗。 慣性。 そして――光速に近づくほど、時間の進み方は変わっていく。 異世界の誰も知らないその知識を、カイルだけは知っていた。 魔法が発動するより先に斬る。 敵を掴んだまま超高速で走る。 衝撃波そのものを武器にする。 《加速》の倍率を上げるたび、カイルは人間の領域から遠ざかっていく。 そして彼は、まだ知らない。 最速を目指した先にあるのが、 最強の力だけではないことを。 速くなればなるほど。 大切な人と同じ時間を、生きられなくなることを。 これは、 「速いだけ」と追放された転生者が、 音を追い越し、 魔法を追い越し、 やがて時間さえ追い越してしまう物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/08/30
  • 現在の作品音速で走ったら研究院を壊したので、借金返済の旅に出ます ~追放剣士の《加速》は速すぎる~』