あらすじ
小笠原悠人の本職は、空間情報システム部の会社員。
けれどAuroraの都市夜景シリーズへ何度か出演するうち、撮られる側として外から見つけられることが増えていた。
新しい撮影企画で使われるのは、冬の屋外リンク。
相沢涼と桂木有は、同じ悠人を見ながら、まったく違う瞬間を欲しがる。
さらに青山美咲まで加わり、本人を置いたまま「被写体が強い」という話だけが進んでいく。
周囲から見れば、どう見てもモデル。
けれど悠人は、そのたびに言う。
「俺、モデルじゃないんですけど」
撮られる側と、いつもの仕事。
過去の身体と、今の自分。
肩書きは変わらないまま、見つけられる自分だけが少しずつ変わっていく。