あらすじ
七つの与太話、その三つ目。
海近くの大湖には、古くから大蛇とも龍とも呼ばれる「主」がいるという。
話を鼻で笑った庚寅左門だったが、その湖で高額の懸賞金がかけられていると知り、態度を一変させる。
集まったのは、猟師、浪人、火薬を抱えた男――そして、刀だけを携えた学者風の男・直井。
だが湖に潜んでいたものは、与太話よりもなお厄介だった。
三つ首のオロチ。
崩れる狩人たち。
湖底へ続く異様な巣。
そして左門は、怪物以上に底の知れない男と、同じ舟に乗ることになる。
明治怪異冒険譚『虎口の追憶』
第六話「オロチ退治」。