あらすじ

「あのー……」 「えっ」 ふと足音が近づいてくるのに気づき、顔を上げた瞬間だった。背中を丸めた一人の男が、おずおずと声をかけてきた。 「すみません。火曜日の人ですよね?」 「……火曜日の人?」 「あ、ああ。あの、いつも火曜日にこの公園に来られていますよね?」 「え、あー……んー?」 おれは首を傾げ、それから周囲を見回した。 この公園を見つけたのは先月の夜だった。仕事帰りに、いつもとは違う道を歩いてみた。その日は仕事でそこそこ大きなミスをしてしまい、まっすぐ家に帰る気分になれなかったのだ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/30
  • 現在の作品火曜日の人 :約4500文字