あらすじ

彼女が死んでから、七年。 三十歳の誕生日を迎えた僕は、久しぶりに彼女との思い出を振り返った。思い出すのは、旅行や特別な日ではない。 帰り道に立ち寄ったコンビニ。 寒い日に食べたアイス。 くだらないことで笑ったこと。 何気なく交わした会話。 そんな、何でもない日々ばかりだった。 けれど、そこで僕は気づいてしまう。 彼女との時間を少しずつ忘れている。 忘れたくないと思っていたはずなのに。 彼女が生きていた頃の記憶が、いつの間にか僕の中から抜け落ちている。 そんな夜、昔使っていたノートから一行の言葉を見つける。 『次は、あの場所に行く』 そこに場所の名前はなかった。 なぜ自分がそんな言葉を残したのかも、思い出せない。 僕はノートを手に、彼女と過ごした場所を巡る旅に出る。 そこで待っていたのは、忘れていた思い出と、もう一度彼女に出会うような時間だった。 そして旅の終わり。 僕は、彼女が残していたものの本当の意味を知ることになる。 これは、忘れてしまった記憶を取り戻しながら、もう一度大切な人と向き合う、一人の青年の物語。

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小説を読もう2026/08/30
  • 現在の作品君のいない7年