あらすじ

天童拳太は鉄道好きの小学六年生。幼なじみの鉄道模型店の娘のすばる、お調子者の雄大と一緒に保存車両の東急8500系を撮りに来た拳太は、そこで近所に引っ越してきた同級生の少年、霧原理歩と出会う。大きなカメラと銀箱を持つ理歩は、鉄道の知識も写真の腕も抜群だが、極端に内気な少年。 拳太を不良と勘違いして怯える理歩だったが、鉄道好きという共通点から、すぐに仲間になる。 ところが、8500系の試運転はトラブルで中止になってしまう。拳太は皆を元気づけるため、自宅の道場で「残念会」のタコパを開く。理歩は初めてできた鉄道仲間との時間を心から楽しむ。 その後理歩はすばるの模型店で、模型の名人である先輩・黒姫レオナとも親しくなる。春休みの間、拳太たちと理歩は少しずつみんなと打ち解けていく。 しかし新学期、理歩は学校に姿を現さない。前の学校でいじめを受け、不登校になっていたことを知った拳太たちは、理歩の家を訪ねる。理歩は、鉄道好きであることを理由にいじめられたのだと聞かされる。拳太たちは理歩を励ますが、閉ざされた部屋から出てきた理歩は、さらに衝撃的な事実を告白する。自分が以前、良い写真を撮ろうとして桜の枝をわざと折ってしまい、その事が原因でいじめが始まったというのだ。自分を「いじめられて当然の人間」だと思い込む理歩に対し、拳太は、間違ったことをしたなら友だちとして叱る、それでも友だちでいるのが本当の仲間だと伝える。 その後理歩は、みんなと一緒に撮影に出かけた先で、自分をいじめていた相手と対峙することになる。拳太の腕力とレオナの機転で彼らを撃退した理歩は、完全に過去と決別する。 そしてかつて理歩が折ってしまった桜の前で拳太たちは写真を撮り、夕日に照らされた桜と、その脇を走る電車を撮影する中で、拳太たちは「自分の思い通りに景色を変える」のではなく、「風景そのものを見つめ、そこに自分を合わせる」という鉄道写真の楽しさを知るのであった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/29
  • 現在の作品電車番長!天童拳太~ひかり野鉄道少年団~