あらすじ
大雪の夜、一人暮らしの男のもとへ、一羽の鶴がやってきた。
「先日助けていただいた鶴でございます。恩返しをさせてください」
魚を獲り、空から見回り、朝には大声で起こしてくれる、妙に有能な鶴。
一週間の検証期間を経て、男はそのまま同居を受け入れることにした。
ところがある日、鶴が突然言い出した。
「あなた様をお慕いしております。どうか私をお嫁様に!」
人間と鶴。子を成すこともできない二人。
それでも鶴は、本気で男の伴侶になりたいらしい。
これは、種族も常識も違う一人と一羽が、「夫婦になる」とは何なのかを探していく、ちょっと変わった異類婚姻譚。
なお、鶴は自己肯定感が異様に高い、行動力のある恋愛脳である。