あらすじ
慶応元年、長崎。薩摩と長州が激しく対立する中、坂本龍馬は両藩を結びつけ、日本を変える道を模索していた。
ある夜、龍馬のもとに薩摩の西郷隆盛から「一度話しましょう」とだけ記された手紙が届く。
一方、下関では高杉晋作も龍馬から薩長を結ぶ構想を知らされ、その突飛な計画に「おもしろい」と興味を示す。
やがて、龍馬は西郷と語り合い、薩摩のためではなく日本のために薩長が手を結ぶべきだという西郷の強い信念に触れる。
高杉が激しい情熱のまま未来へ突き進む一方、西郷は表には見えない深い場所で静かに燃える人物であることを、龍馬は感じ取る。
長崎の料亭で女将のお絹にその違いを語るうち、龍馬は自分自身の「炎」についても考える。
高杉のように激しく燃えることも、西郷のように深く燃えることもできない自分。
しかし、揺れながらも人と人の間に立ち、互いの顔を照らすことこそ自分の役割なのではないかと気づく。
三人の炎は決して同じではない。しかし、同じ未来を照らすことができる。
龍馬は夜空を見上げながら、まだ燃え続ける高杉の炎を思い、明日もまた歩き続けることを決意する。