あらすじ
神代湊は負けたことがない。
成績も、運動も、ゲームも――幼馴染の桐生陽葵に、ただ一度も。
だから彼女は戦場を変えた。
放課後の教室、夕焼けの中。
学園一負けず嫌いな美少女が、湊の唇を奪い、ホワイトボードに三つのルールを書きつける。
【第一条】相手を本気で「好き」と言わせた方が勝ち。
【第二条】攻撃手段は問わない。キスも、ハグも、有効打である。
【第三条】先に告白した方が負け。勝者の命令は、絶対である。
「――宣戦布告よ、湊。恋愛で、あんたを負かす」
太陽みたいに笑う幼馴染の宣戦布告。
クラス中が噂する偽りの恋人関係。審判を買って出た親友。
そして、誰も知らない湊の手帳に書かれた、開戦初日の記録。
『第一日目。敗北。――十一歳からずっと、決まっていた』