あらすじ
『窓、開けてくれて、ありがとう』
恋愛サイトでマッチングした、顔も本名も知らない理想の女の子。
彼女から深夜二時に届いたのは、不気味なメッセージ。
「今、君の家の玄関の前にいるよ」
恐る恐るカーテンを開け、外の玄関先を見下ろす。
――そこには、誰もいない。
悪質ないたずらだと安心し、窓の鍵を閉めてベッドに戻る。
うつ伏せになり、バックライトの消えたスマホの真っ黒な画面を覗き込んだその瞬間。「黒い鏡」となった液晶に映り込んでいたのは、私の背中に覆いかぶさる、見知らぬ女の顔。
◇
ネットマッチング、第四の壁の捕食、不条理な劇中劇、閉鎖病棟の無関心、土着信仰のしめ縄、異界のバス停、怪異マニュアル、そして因習村――。
現代のありふれた日常の皮がベリベリと剥がれ、底なしの深淵へと引きずり込まれる、逃げ場のないオムニバス・ホラー短編集。
※各話完結のオムニバス形式ですので、どこからでもお読みいただけます。【読了時間:各話2~3分】