あらすじ
※長い物語の第四章ですが、ここからでも読めます。
異世界に落ちた五人の小学生が出会ったのは、湖の底に沈んでいた、全長17.76メートルの巨大ロボット――ただし、あちこち壊れたポンコツでした。
戦争国家から盗んだ甲冑ゴーレム、正体不明のドラゴン、千年前から続く滅びの予言。危険だらけの異世界で、子どもたちはポンコツロボを目覚めさせ、少しずつ修理を手伝いながら、乗り物として、時には戦力として、ともに生きのびていきます。
金属を食べて回復するロボ、変形して荒野を走るロボ、そしてやがて芽生える、ロボ自身の「意志」。壊れているからこそ、おどろきに満ちた進化を続けるロボットと、地球に帰るため知恵と魔法を武器に旅を続ける子どもたちの、異世界サバイバル冒険譚です。
★読み始めた方へ、人物辞典(かんたんなもの。これを読まなくても物語内で自然にわかるように書かれています)
◎【重要な人物・勢力】
●ドンタン・ファミリー(8名)
◯トキト(11歳・小6男子):リーダー格。運動神経抜群。赤みの強い髪。
◯ウイン(11歳・小6女子):ポニーテール。読書好き。格闘ゲームだけはトキトより強い。
◯パルミ(10歳・小5女子):おちゃらけた言動をする。物体操作の魔法が得意。虫が苦手だが克服中。
◯アスミチ(9歳・小4男子):知識豊富。怪獣好き。記憶と記録を担当。ライドビートルのルリビリと仲よし
◯カヒ(9歳・小4女子):家事が得意で動物にも人にもやさしい。感応力強い。異世界渡りの初日に髪の毛が真っ白に変化した。
◯バノ(15歳・女性):あとから合流した年上の仲間。かしこく、指導役をすることが多い。魔法道具の本『紫革紙面(しかくしめん)』を持つ。
◯ドンキー・タンディリー:17m巨大ロボット。オアシスで壊れて動けなかったが、ウインの「助けて!」の叫びにこたえて再始動した。
◯ハートタマ(精霊・ピッチュ):見た目は「ハート型のビーズクッション」。空中に浮かぶ。思念伝達の中継役をする。
●主要国家・地方
◯ラダパスホルン:バノが名ばかりの王子をしていた国。マーケンアーク王が統治。ドンタン・ファミリーとは友好な関係にある。
◯ベルサーム:敵対国。甲冑ゴーレムを新規に量産。
◯アウサイス地方:ドワーフの国ドナグビクがある。
★六人の子どもたちとドンキー・タンディリー、ハートタマを加えた八人のドンタン・ファミリーは、アウサイス地方のドワーフの国を目指しています。理由は地球へ帰るためのゲート制御装置があるからです。現在はキトセト山脈に沿った天然運河に到達して、そこを海(ブヂ海)に向かって進んでいます。進行方向は北。
●その他の用語
◯紫革紙面(しかくしめん):バノが持つ、紫色の革表紙の本。ふだんはあまり開かれませんが、「書かれた知識は図書館ひとつ分」と言われている、謎の残る魔法道具です。
◯甲冑ゴーレム:ベルサーム国が作った、一人乗りの戦争ロボット。大きさは5メートルから7メートル。子どもたちが異世界で戦争に巻き込まれそうになるきっかけになりました。
◯ダロダツデーニ:ドワーフの国にあるとされる、ゲート制御装置。子どもたちが地球に帰るための、最大の希望です。サイズは大きめの油性ペンか縦笛くらい、金属光沢でぴかぴかしていると思われます。(名前しか登場していないので、サイズや見た目はたしかではありません)