あらすじ
アルカナム帝国第一王子、グレイ・フォン・アルカナム。
グレイは、誰もが認める悪徳王子だった。
権力を笠に着て民を虐げ、気に入らない者を容赦なく切り捨てる。
己の欲望のためならば、国益すら顧みない。
そんな男が辿り着いた結末は――断罪。
すべてを失い、処刑されたはずだった。
だが、次にグレイが目を覚ましたとき。
そこにあったのは、処刑台でも牢獄でもない。
――見覚えのある天井だった。
そして、自分の身体を見下ろして気づく。
「……赤子?」
なぜかグレイは、人生の始まりへと戻っていた。
一度目の人生では、悪の限りを尽くした。
ならば――
「次こそは、悪の限りを尽くそう」
これは、断罪された悪徳王子が、赤子から始める二度目の人生の物語。