あらすじ
異世界に召喚された17歳の少年、黒瀬恒一。
彼ら異世界人には、ただ1つの道が与えられていた。
――魔王を討つ「勇者」になること。
魔力量、魔法適性、戦闘能力、特殊能力。
厳しい試験を突破した者には、英雄としての未来が約束される。
だが、勇者になれなかった者に待っていたのは、帰還でも自由でもなかった。
「産業廃棄物」
人間としての権利を奪われ、兵士か奴隷として扱われる存在。
魔導銃と機関銃が飛び交い、魔導砲が塹壕を吹き飛ばす戦場へと送られた恒一は、4人の仲間たちとともに「第九廃棄部隊」として戦うことになる。
衛生と通信を担う白峰莉奈。
前衛として敵を食い止める高橋南。
偵察と狙撃を担当する水野玲。
弾薬と装備を管理する佐伯海斗。
そして、特殊能力「創造」を持つ黒瀬恒一。
英雄になれなかった少年たちは、ただ生き残るために銃を取る。
やがて恒一の「創造」は、1丁の魔導銃から戦車、兵器、そして戦争そのものを変える力へと成長していく。
しかし、戦場で待っているのは栄光ではない。
仲間の死。
敵の死。
守れなかった命。
そして、戦争という巨大な現実だった。
これは、勇者になれなかった少年が、戦場で仲間と出会い、失い、それでも生きることを選び続ける物語。
――異世界に召喚された17歳の少年は、英雄ではなく「兵士」になった。