あらすじ
精霊の加護がないと魔法を使うことができない世界。
小さな村で暮らす十四歳の少年エル・アレルは一度も加護を授かることができず、ひたすら剣術と魔力操作を磨きながら英雄になることを夢見ていた。
そんなある日、魔人の襲来によってアレルの日常は一瞬で崩れ去る。
大切な人が傷つき、絶望に呑まれたその時、アレルの胸に眠っていた”もう一つ”の鼓動が響き始める。
黒い魔力と共に現れた、精霊の加護ではない紫色の炎。
自分は人間なのか?
なぜ、二つも心臓があるのか?
一方、鼓動が響き始めた同じ時、世界の裏側では”神”と呼ばれる存在が静かに動き始めていた。
やがて、十五歳となったアレルは故郷を離れ、冒険者として世界へ旅立つ。
人類未到達領域、五千年前に起きた対戦、歴史から隠された世界の真実へと繋がっていく。
これは、二つの心臓を持つ少年が、自らの運命を選ぶ物語。