あらすじ
念願だった出版社へ入社した初日、23歳の新米編集者・神崎秋人は、突然剣と魔法の異世界へ転移してしまう。
手元に残されたのは、地球のインターネットへつながるスマートフォンとタブレット、地球の商品を購入できる通販アプリ、容量無限のアイテムボックス。そしてその中には、日本にあった自宅まで丸ごと収納されていた。
生活基盤を確保した秋人は、同じ日にこの世界へ転移してきた女子大生・夏目葵と出会う。二人で異世界について調べるうち、この世界にも本や文学、出版技術は存在する一方、謎や伏線、引き、感情の起伏を意図的に組み立て、読者を夢中にさせるための娯楽小説はほとんど発達していないことを知る。
地球の名作をそのまま持ち込むのではない。作品がなぜ面白いのかを分析し、その構造だけを抜き出して、この世界の文化や魔法に合わせた新しい物語へ作り直す。
秋人が書き、葵が最初の読者になる。そうして完成した一冊を、正体不明の覆面作家「エース」の作品として世に送り出したことから、異世界の読書文化にこれまでなかった熱狂が生まれ始める。
編集知識と現代エンタメを武器にした出版無双と、日本の家で送る快適な異世界スローライフ。