あらすじ
クラスメイトの久遠すずは、地味で気弱な女子高生だ。
ボサボサ頭に分厚い眼鏡。身長一四〇センチ台。
教室では誰にも気に留められない。
ただし彼女は、いつも赤い布に包まれた一メートル以上の長物を持ち歩いている。
そしてなぜか、それが見えているのは俺だけらしい。
そんなある日、学校に妖異が現れる。
派遣されてきた一級退魔士・神楽坂詩乃さえ敗れたその放課後、すずは面倒くさそうにため息をついた。
「仕方ないですね」
赤い布が、ほどける。
教室の最底辺にいた少女の正体を、俺はまだ何も知らなかった。