あらすじ
伯爵家の長女として生まれたイヴェットは、自分のものをなんでもほしがる妹と、そんな妹を全肯定する両親に囲まれて生きてきた。
婚約者は、結婚後のことなど何一つ考えず騎士の勉強に励んでいる。その上、イヴェットの妹が学園に入学して来た後は、妹とばかり過ごしていた。
将来に不安を感じ、両親に相談しても「頑張れ」と言われるだけ。
誰にも相談できないなか、ある日、婚約者が妹を誘い町に出かける姿を同級生の侯爵令息に見られてしまう。
自分が至らないからだと言われることを覚悟したイヴェットだったが、婚約者側の行動がおかしいと指摘する侯爵令息の言葉に、心が救われる心地がする。
「自分は誰かに認めてもらいたかっただけかもしれない」そんな風に思えるようになったイヴェットは、両親にすり込まれてきた考えを手放し、自分のために生きることを選択していく。
そうして卒業式の夜、開かれた夜会で元婚約者が妹を連れて婚約破棄を告げてくる。
ですが元婚約者、私達の婚約はとっくに解消されています。
婚約を破棄した後もイヴェットを搾取するつもりだった元婚約者と妹の考えなんて知りません。