あらすじ
「再婚なんて絶対しませんから」
55歳、バツイチの牧瀬宗一郎。
53歳、バツイチの高梨紗弓。
二人を引き合わせたのは、自分たちの恋ではなく――子どもたちの結婚だった。
両家の顔合わせで初めて出会った二人。
最初はただの「娘の父親」と「息子の母親」。
ところが酒の好みが合い、顔合わせの帰りに二人だけで立ち飲み屋へ。
結婚式の連絡だけだったLINEは、いつしか今日あったどうでもいい話を送り合うようになり、
「ただの飲み友達」のはずだった二人の距離は少しずつ近づいていく。
しかし二人とも、一度結婚に失敗している。
宗一郎には、仕事ばかりだった自分と向き合いながら娘を育ててきた十二年間があり、
紗弓には、妻でも母でもない「自分」を取り戻すために生きてきた八年間があった。
もう一度、誰かを好きになるなんて考えていなかった。
まして再婚なんて――。
そんな中、結婚を目前にした子どもたちにも大きな問題が起きる。
結婚とは何か。
家族とは何か。
そして、五十代になってから始まる恋は、若い頃の恋と何が違うのか。
老眼、健康診断、LINEの返信、焼き鳥は塩かタレか。
笑って、少し泣いて、最後にはきっとニヤッとする。
子どもたちの結婚から始まった、
55歳と53歳のちょっと遅めのラブコメディ。