あらすじ
AIが鉛筆を転がした日シリーズ
第1話 3分間インスント感情
第2話 UFOキーチャー感情吊り
第3話 残留感情パンデミック
全22話・完結予定
毎週 水曜・土曜 20時更新
第1話
3分間インスタント感情
西暦2150年。
AIとネットワークが発達し、人々の感情まで瞬時に共有されるようになった未来。
そんな世界を変えたのは、戦争でも革命でもなかった。
一本の電車の中で、一人の中年男が試した――
お尻持ち上げ角度 渾身の「十五度」。
誰にも気づかれず、音も立てずに済ませるはずだった小さな試みを見て、少年が笑った。
その笑いはネットワークを通じて同期し、都市安全AIは異常を検知。
都市の全システムが停止した。
後に人々が『スカしっぺ・バグ事件』と呼ぶ、あまりにもくだらない大事件である。
そして政府が選んだ解決策は、AIを変えることではなかった。
人間を変えることだった。
怒りも、悲しみも、喜びも、笑いも――最長三分。
こうして「感情の三分ルール」が始まった。
その制度に真正面から異を唱える男、紅はるお。
しかし、人間が感情を都合よく管理しようとすればするほど、世界は思いもよらない方向へ転がっていく。
第2話では、ついに感情そのものをUFOキャッチャーで吊り上げる狂気の世界へ発展。
そして、その先に待っていたのは――「残留感情」。
管理され、弄ばれてきた感情は、きれいには消えていなかった。
残された感情は人々を苦しめ、世界は再び大きく揺れ始める。
そんな世界に、やがて一つの奇妙なお菓子が生まれる。
――ICチップス。
ただのお菓子だったはずのそれが、人間の感情と出会い、やがて世界を変えていく。
三分間の感情から始まった物語は、なぜ一枚のお菓子へたどり着くのか。
そしてICチップスは、世界に何を起こすのか。
『AIが鉛筆を転がした日』
少しおかしくて、少し怖い。
そして最後には、一人の男と一枚のお菓子が世界を変えていく物語です。