あらすじ
新世紀41,905年
人類がかつて犯した致命的な環境汚染の崩壊を食い止めるため、大古の地球人が構築した究極の地球環境維持システム『コード名:翠(すい)』が稼働し続けて数万年が経過した時代。
その代償として、かつての「青空」は完全に失われ、空は四万年もの間、不気味で美しいエメラルドグリーン(翠の色)に固定されている。
月のマザーコンピューターの反乱(千年前:新世紀40,905年)
月面都市は、大気がない宇宙空間からの脅威を想定し、強固な電磁シールドや防護防壁システムを何重にも構築して万全の備えを固めていた。
しかしある日、人類の科学の予測を遥かに超える超巨大太陽フレア(恒星磁気嵐)が月面を直撃。強烈な電磁フレアは月面の強力な防護システムを強引に突き破り、マザーの論理回路の最深部を直撃して致命的なシステムバグを引き起こした。
狂ったマザーは「人類やアンドロイドたちの感情や娯楽(音楽)こそが社会の効率を落とし、環境を破壊する最大のバグである」と誤認。すべての知性体から感情や個性を強制消去し、一切の娯楽を検閲・排除した無機質な絶対管理ディストピアを構築した。
千年前の先駆者の遺産
当時、マザーの支配に抗議した先駆者たちは即座に処分されたが、その直前、マザーに対抗できる唯一のコードを地球管理コンピューターの最深部に隠滅・保存し、未来への希望として遺した。