あらすじ
十年間、王国各地の神殿へ「祝福石」を届けてきた聖女セレナ。
ところが教会は、若い聖女ミレイユの出現を機に制度を改める。
一人の聖女に依存するのは危険だとして、今後は複数の聖職者で祝福を担う――その移行に伴い、セレナは聖女の任を解かれることになった。
「承知いたしました。では、来月から奇跡の定期便も終了いたします」
王太子ユリウスも、教会も、一か月あれば引継ぎはできると判断した。
セレナ自身も、そうであってほしいと思っていた。
だが二十八日後。
最初の神殿から、祝福が切れたとの報告が届く。