あらすじ
「あなたの術式、計算式がひどく冗長。美しくないのよ、すべてが」
魔王を「タイパが悪い」とログからデリートした最強賢者アスカ。彼女の望みは、辺境の古本屋『VOID』で美味しいアップルパイを食べて昼寝すること……だったはず。
しかし、自由奔放な師匠リサの襲来を機に、彼女の「愛すべき退屈」はノイズまみれの非効率な日々へと書き換えられていく。王国の謀略、神域の干渉。襲いかかる理不尽に対し、アスカは冷徹に、そして最高に「わがまま」に指先を弾く。
圧倒的な知性で世界のバグを蹂躙する一方で、アスカの冷徹な心には少しずつ「他者」という名の不確定要素が積み重なっていく。 最強の賢者が、不器用な「愛」という名の最大のエラーに直面したとき、世界の運命は「最適解」へと書き換えられる。
「Happiness = ∫ (Peace × Silence) dt」(幸福 = 平和と静寂を、時間で積分したもの)
これはアスカが導き出した「幸福の数式」。 それは完璧な正解ではなく、間違えて、迷って、それでも隣の誰かと笑い合う、世界で一番不自由で愛おしい――『家族』という名の不確定要素だった。
数式では解けない「愛」を知った時、かつて歴史から消えた少女は、大切な居場所を守るため、世界の理(システム)そのものを再綴(リライト)する決意を固める。
「私の平穏を乱すなら、世界の理(システム)ごと書き換えるまでよ」
――さぁ、最強の賢者と一緒に、世界で一番不自由で愛おしい物語を始めましょう。
※この作品は小説家になろうにも重複掲載しております