あらすじ
花とは、"化ける"モノらしい──。
北巳尚市には『首無しひな菊人形』という変わった秋の風習がある。
菊の節句──9月9日の夕刻に、菊の茎を主とし作られたひな人形を川に流すというもの。頭にあたる花をハサミで摘み、花びらを散らすことで女の子の健やかな成長を祈る。
その祭事に参加していた中学1年女子・閑野メイは、川の向こう岸に佇む人影に誘われ、気づけば自身の通う中学校に立っていた。
しかしそこは、令和ではなく、昭和。
タイムスリップした焦りのなか、花妖怪を退治するミステリアスな男子生徒・安斎桂也と出会う。
樹木草花の化けた『妖花』という怪異が起こす事件現場へ巻き込まれるメイ。
どうやら植物の世話していた生徒が次々と行方不明になっているらしい。
40年前、北巳尚市の全学校で廃止された制度『花壇係』。
七不思議のひとつである『花壇カカリさん』が暗躍する地で、生徒の奪還に奮闘する2人。
花は花でもトイレの花子さんではなく、学校の中庭やら花壇やら山ぐるみで襲う地元は、化けモノの巣窟だった。
人に植物、動物──生き物として立ちはだかる私たちは、"ナニモノ"ですか──?
旧『七不思議は花壇にて笑う』リメイク作。
────ふたたび、狂い咲く。